突然ですが、自分の日々の歩き方について振り返ったことはありますか?
自分自身を高めていくためには、日々の行いやふるまいを振り返り、改めていくことが大切。と森先生はおっしゃいます。
そこで今回のテーマは歩き方。毎日何気なく行っているこの「歩く」という行為も、意識することで自分自身を高めていくことにつながるんですね。
では早速、女性として、人としてレベルアップをしていく歩き方についてみてみましょう!
今回は講義録の中からポイントを抜粋して、森先生のおっしゃる歩行のポイントをまとめて「歩行の心得5か条」にしてみました。それがこちらです!
- 静かに歩く。そのためには爪先を使う。
- 前方を見て、なるべく左右を見ないようにする。
- 2人以上並んで歩かない。
- 目上の方と歩く場合は、やや遅れがちに歩く。
- 傘は柄をまっすぐにして垂直に持つ。
それでは、それぞれの項目をもう少し具体的に見ていきますね。
1.静かに歩く。そのためには爪先を使う
なぜ静かに歩かなくてはいけないのかいうと、この
歩き方に心が現れるとおっしゃるんですね。確かにいつもバタバタしている人は落ち着きがなく、不安定な印象を与えてしまっているように思います。心の静けさが態度にも現れるし、逆に、
静かに歩くことで、心の静けさを生み出していく。心と体が連動しているからこそ、ですね!そして、
急いでいる時ほど、あまり急いでいるように見えないというのがたしなみのある人
静かに歩く、バタバタしないためには爪先に意識を持つとよい、特に爪先を多く使うということは、常に心のしまっている人でないとできないこと。とアドバイスをくださっています。
そういえばバレリーナは爪先を常に使っていて、佇まいは隙のない、うつくしい姿ですもんね!爪先を意識して使っていきましょう〜
2.前方を見て、なるべく左右を見ないようにする
もちろんそう申したからとて、気取って歩いたり、また他人からすましているなどと言われることのよくないことは、申すまでもありません。
が、同時にあちらを眺め、こちらを見まわしながら歩くというのは、下品ではしたないものであります。
キョロキョロとあたりを見回す動作は下品ではしたない、、、。小さい子どもが好奇心から周囲をキョロキョロする姿はかわいいものですが、大の大人がやっていたら落ち着きのない、子どもっぽい印象になってしまいますね。歩くときは前をまっすぐ見て、颯爽と。ですね!
3.2人以上並んで歩かない
大人数で歩いていたら、周囲の邪魔になるからやめましょう、というのは言うまでもないですが、人数が増えてしまってどうしても歩く時に大人数になってしまうということはありますよね。
そんな時は
人数が増えた場合は、自分がまずは後ろに回るように心がけましょう。
ついついおしゃべりに夢中になって広がって歩き続けるのではなく、まずは自分が周囲を気遣って一歩下がる。こんな配慮がサッとスマートにできたら素敵ですね♡
4.目上の方と歩く場合には、やや遅れがちに歩く
目上の方を立てる、ということは礼儀としてとても重要。こんな動作がスマートにサッと出来ると「おっ!ちゃんとした人だな」なんて目上のからの印象度がアップ!
かわいがってもらえるきっかけにもなりそうですね。
5.傘の柄はまっすぐにして垂直に持つ
傘をぶらぶらさせている、引きずる、などの動作はこれも子どもっぽいですよね。傘の持ち方にも、その人となりが出てしまうところが、ある意味怖い。。
ちなみにビジネスマナーでお伝えしている傘のポイントとして、使用する傘は長傘よりも折り畳み傘を推奨しています。
これは傘を持ち歩くときや訪問先に訪れた際、できるだけ先様を汚したり、邪魔にならないようにという配慮になるのでオススメですよ。
これもたしなみのポイント!補足アドバイス
この講義では、歩行の心得だけでなく、つぎの2点のアドバイスもあります。
電車やそのほか乗り物に乗った際、膝がしらの間をあけないように。
なぜならば、この膝のゆるみが貞操観念の程度を図るバロメーターだから。
貞操観念ということ自体「古い!!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、たまに電車で目の前に座っている女性が膝を広げて座っているのを見ると、同性から見てもあまり気持ちのいいものではないですよね。女子力のポイントとしては、これも当たり前だけれど重要。
あくびが出てしまうのは仕方がないけれど、それを見られないようにするのもたしなみの一つ。そのための方法として、口を閉じた状態で、上唇をそっと舐めるといいですよ。とのアドバイスがあります。
この方法は「武士道とは死ぬことと見つけたり」で有名な武士道の書「葉隠」の中の「闇書」に書かれている武士のたしなみだそうです。
この方法は私も実践しております。よかったら試してみてくださいね!
今回は歩行についてというテーマで主に「歩行の5か条」についてみてきました。
- 静かに歩く。そのためには爪先を使う。
- 前方を見て、なるべく左右を見ないようにする。
- 2人以上並んで歩かない。
- 目上の方と歩く場合は、やや遅れがちに歩く
- 傘は柄をまっすぐにして垂直に持つ
改めて心得を見てみると、すべて当たり前のこと。小さい時に親から言われてきたことですよね。大切なことは知っている、頭ではわかっているけれど、すべて常に実践できているかというと、、、胸を張って出来ています!という方は少ないのではないでしょうか。
当たり前のことをあたりまえに行うようにするには、歩くこと一つとっても、実は以外できていないことがたくさんあると、まずは気づくことから。
急いでいる時に「あ、静かに歩かなきゃ」「バタバタしないようにしよう」や、雨の時に傘を持っている時に「あ、無意識にぶらぶらさせていたからやめよう」そんなところからのスタートですね。一気にすべてを行うことは難しいので、今回ご紹介した項目のうち1つでも、この1週間、意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。そんな地道な積み重ねが、自分のためになると信じて・・・
それでは今回はこのへんで。次回は「女性の強さについて」です!