謡のお稽古を始めて8年がたちました。
今は5月の発表会に向けて「井筒」のお稽古をしているのですが、ようやく少しずつ、奥深さがわかってきた気がします。
最初は「え?これで合ってるの?」と戸惑いながらのスタートでしたが、続けるうちに、じわじわと面白さが増してきました。
今日は、「すぐに身につかないからこそ面白い!」 そんな学びの価値について、能楽のお稽古体験からお伝えしたいと思います✨
普通のレッスンとは全然違う!
謡のお稽古って、今どきのレッスンとはまったく違うんです!
たとえば、普通の音楽や歌のレッスンでは…
✅ 楽譜の読み方を学ぶ
✅ 発声の仕方を練習する
✅ 理論を理解しながら実践する
と、「教わる→理解する→できる」という流れですよね。
でも、謡は違うんです!!
最初から行うのは、ただひたすら「お師匠先生の謡を真似る」こと。
楽譜(※謡では「謡本」といいます)を見ても、最初はまったく意味不明(笑)。
「え、これどう読むの??」と戸惑っているうちに…
先生が謡い始める → とにかく真似る → 一曲終わる → はい次!
えぇぇぇ〜!? もう次に進むの!?
…そんな感じで、最初はまったく理解できず、当然、歌えません。
正直、最初の頃は「これ、楽しいのかな?」と思うこともありました(笑)。
続けていると見えてくるものがある!
でも、不思議なことに、意味がわからないまま続けていくうちに…
まさに、「教わる」というよりも「自分で掴む」 感覚!
最初はモヤモヤしていたのに、気づけば少しずつできるようになっているんですよね。
最初に理論を学べば、もっと早く理解できるはず!と思いますよね。
はっきり言ってこの学び方は、非合理的。
でも、あえてこの「わけもわからないままやる時間」があるからこそ、深く染み込むし、わかった時の喜びも大きいんです。
非合理な学びは、スピード重視の現代だからこそ大事!
とはいえ、今の時代に 非合理な学びだけを続けるのはナンセンス(笑)。
スピードと効率が求められる社会ですからね。
でも、合理的な学びばかりに偏るのも、どうなのかな?と思いませんか?
💡 何でもすぐに答えがわかる時代だからこそ、じっくり時間をかけて体得することの価値がある。
💡 すぐに成果が出ないからこそ、「できるようになった!」という実感が大きくなる。
この感覚、実は「生き方を深める」ことにもつながるんじゃないかと思うんです。
だからこそ、能楽のお稽古には大きな意味があると感じています。
「非合理な学び」×「運を味方につける」
実は、この「非合理な学び」の考え方は、私が行っている研修やキャリア支援、脳タイプ診断、神社ツアー にもつながっています。
たとえば…
✅ 脳タイプ診断 では、合理的に考えるのが得意な人もいれば、感覚的に学ぶのが得意な人もいることがわかります!
✅ 神社ツアー では、「なんとなく好き」「心地よい」という感覚が、実は深い学びにつながることを体感できます。
「すぐに答えが出ない学び」って、一見非合理に見えても、人生に豊かさをもたらすヒントになっているんですよね!